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『殺される側の論理』 本田勝一作

私の本の紹介  『殺される側の論理』『殺す側の論理』  本多勝一著  朝日新聞社

 

                                           竹田宏樹

 

 50年も前の本で物騒なタイトルですが、現代においても示唆に富む本だと言えます。

学生時代に読んだのですが、ベトナム戦争を当時マスメディアからの情報を疑うということを知らない私は、情報操作で洗脳されていたので、アメリカと政府軍の殺す側の論理に無意識になっていたと思います。真実とは一体誰にとっての真実か?どんな情報を選んでどんな立場に立つのか!情報を流す側の取捨選択が必ずあり、意図的になる。突きつけられた世の中の事実でした。

 今、NHK朝ドラ「エール」で国民を戦争に駆り立てる当時の社会を放映しています。ほんの一部ですが、為政者がどんな手口か垣間見えます。今はもっと形を変えて巧妙になりコロナも利用されている?例えば、皆さんの中国や北朝鮮のイメージ固まっていませんか?

 この本から学んだことは、公正中立の立場というのは存在しないし、知り得る情報は意図的に流されている!私の頼りにしているNHKの良心も、ましてインターネットは尚更    我々の判断材料の選択力が、ますます問われているのではないでしょうか。