「終末の記」~こんな明るい100歳もいてくれる~

人生の終末を強く意識せざるを得ない切掛けがあり、終末老人が出会う「身体と心の状態」を見つめながら書いてみました。しかし、その心象は決して前向きなものではなく、外からのリクエストもなく、ただ何かをしていないと無聊を持て余すというネガティブな気持ちがその原点にありました。ところが、この嘆き節をたまたまお見せした方から、思わぬ評価をいただきました。しかも続きを期待しているとの嬉しいリクエストまでもらいましたので、今回は少し勇んで書いてみようと思います。

続きのストーリー

その続きの内容は幾通りかの筋書きが考えられます。その一は、「終末を迎えてもまだまだ楽しく希望に満ちたものである」というもの、その二は、「破滅に向かいつつある世界で、これからの人類に未来はないだろう」というもの。その三は、「そもそも、生きることに価値があるのか」というものです。

実は私がこれまでしてきた仕事は、二と三の悲観的なストーリーに係わるものです。それが背景にあるので、先の「終末の記」はとても悲観的な心情から発したものでした。それを紛らわせるために、あえてユーモラスな表現をしました。しかし、リクエストされた続編は悲観的なものを望んでおられるとは思えないので、自分のものではないが、あえて楽しい物語を紹介してみます。

老齢も楽しい物語

「お金がない」の語尾につけるだけで心が軽くなる魔法の言葉…102歳のおばあちゃんの知恵袋

 石井哲代(著), DAIMOND online, 2023年10月17日, https://diamond.jp/articles/-/328763

この物語は最近見たニュースですが、その内容がとても心に残るものでしたので紹介させてもらいます。初めて見られたのなら、感動されるでしょう。

今回は、人の話を紹介して終わりにします。この心打つ前向きな話に比べて、この後に予定している二つの話は楽しくない。なので、並べて書くのは気が引けるので…。それにしても、100歳を超えてなおこれほど前向きに生きられるのにはどんな条件が必要かを、分析したいのが私のサガですが、それは「蛇足」になりそうですね。各自でじっくり味わってみてください。